天藤湘子

私はこれまでお仕事の契約は、いつも一発OKだ。どんなに安い金額を提示されても首を横に振ったことはない。 それは先方が私に対しての評価の金額だと思うからだ。 だから不満を言うこともしない。他の作家さんたちは時に「安過ぎる、もっと言わないと損だよ」と言ってくれるけれど、私は子供の頃から「お金に汚い人間にだけはなるな」と躾をされてきたから、何の不満もない。